2024年1月5日現在の鉄道ニュース
年末年始の鉄道利用者数、コロナ禍前と比べて94%に回復
JR旅客6社は5日、年末年始期間(2023年12月28日~24年1月4日)に新幹線や在来線特急などの主要線区を利用した人数が22年度比8%増の986万9千人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の18年度比では94%。
JR各社によると、「のぞみ」が全席指定となった東海道新幹線は1日平均の利用者数が22年度比で8%増、18年度と比べても1%増えた。JR東海の担当者は全席指定の効果について「ピーク時の混雑が緩和したと思う」と述べた。
JR西日本は5日、年末年始期間(令和5年12月28日~今月4日)の新幹線と在来線特急の利用者数が計227万人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の平成30年度に比べて9割まで回復し、前年度比では8%増加した。
JR西によると、山陽新幹線は上下合わせて145万人が利用し、北陸新幹線は24万1千人だった。京阪神地区(近距離)の利用者数は1日当たり132万9千人で30年度比で5%増えた。
JR西の担当者は、コロナ禍によって人々の行動が変わったことや、1日に発生した能登半島地震の影響で、コロナ禍前を超えられなかったとした。
関西空港線の特急「はるか」は前年度比8割増加の8万人が利用した。新型コロナの5類移行後に迎えた初の年末年始で、空港の利用者が増加したためだという。
解説
年末年始の鉄道利用者数は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年度から大きく減少していましたが、2023年度は前年度比で回復傾向を示しました。2024年度もその傾向が続き、前年度比8%増の986万9千人となったことが発表されました。これは、新型コロナウイルス禍前の18年度に比べると94%に回復したことになります。
特に、東海道新幹線の利用者数は、全席指定制の導入により、ピーク時の混雑が緩和されたことが要因と考えられます。
一方、JR西日本では、新型コロナウイルスの影響や能登半島地震の影響により、コロナ禍前には届かなかったものの、前年度比で8%増の227万人となりました。
また、関西空港線の特急「はるか」は、新型コロナの5類移行後に迎えた初の年末年始で、空港の利用者が増加したことにより、前年度比8割増加の8万人となったそうです。